医師とつきあうコツ

 makikuniは疥癬問題に関わる中で、病院・保健所・老人ホームなどいろいろなところに伺って疥癬対策の相談に乗ってきた。そのなかで聞いた愚痴の多くは医師の対応に関するものであった。医師の対応に対する不満は「疥癬だと思うのに、患者さんをじっくり見ずに『これは違う』と言った」、「指示通り薬を使っているのになかなか治らない。本を見たらその薬はあまり効果がないと書いてあった」などなど、多岐にわたり、医者のはしくれであるmakikuniも耳に痛いことが多かった。
 確かに現在の疥癬にまつわる混乱の一部は、安易なステロイド剤の使用など、医師の不適切な対応に由来していると思う。対策としては、第一に「できるだけ多くの医師に疥癬に関する正しい知識を身につけてもらうこと」が必要で、これについては大滝倫子先生をはじめとする皮膚科のドクターが学会、研修会など、折に触れて啓発活動を行っている。
 しかし変わらなくてはならないのは医師の側だけなのだろうか?私は相談する側であるみなさん施設職員サイドも、ちょっとした工夫で事態を改善するきっかけが作れると考えている。前置きが長くなったが、今回は「疥癬に関して医師に相談する際のコツ」について述べたいと思う。
 この稿続きます。