2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

望まれる疥癬外用剤の承認

ストロメクトールはいい薬ですが、皮膚病である疥癬には本来局所(病気の起こっている現場)に直接作用する局所治療薬(塗り薬)が使えるようになってほしいものです。日本の外ではγ-BHCと同じかそれ以上によく効いて、安全性の高い外用薬(ペリメトリン)が…

想定外の質問(医療関係者編)

ところがその患者さんの主治医であるドクターは「γ-BHCなんですが、用意はできそうなんですが、いつ塗布するかで病棟看護師と頭を悩ませているんですよ」と言います。どうやらγ-BHCを塗布したら必ず6時間後に洗い流さないといけないと思っていたようでした。…

経口摂取できない方の疥癬治療

知り合いのドクターからのご相談を受けました。かなりのご高齢で胃瘻造設した患者さんが角化型疥癬にかかり、ストロメクトールの複数回内服(胃瘻からの投与)により著明に改善したものの、疥癬トンネルが残り、少数の虫体がみつかったというなかなか悩まし…

疥癬MOOK原稿書きあがりました

10日ほど悶絶しまくり、やっと疥癬特集MOOKの分担執筆の原稿を書きあげることができました。今度の原稿は、私が集団感染の起こった施設でやっている介入方法とその考え方の説明です。想定読者は医師・看護師向けです。疲れました。

現在新しいマニュアル執筆中です

現在皮膚科系の医学雑誌で疥癬の診療や感染防御策を網羅した特集号(というかMOOK?)が企画されており、私も分担執筆の依頼を頂いております。施設での疥癬対策と訪問看護等、在宅患者さんへのケアの際の注意点について20ページほど(原稿用紙でなくて組みあ…

ご相談について

院長先生や医局のご理解を頂いてますので、診療の合間に疥癬の相談も受け続けます。一般的なご質問なら、本ブログのコメント欄にいただければコメントの形でお答えします。具体的な感染防御策など、個別のご相談は別サイト(「病院・施設での疥癬発生に関し…

疥癬いまだ流行中

メール等で受けるご相談内容から、疥癬の流行は収束に向かうことなく続いていることを実感してます。最近は施設入所者だけでなく、地域(お子さんとか)が疥癬と診断されたというお話も聞くようになりました。細々ではありますが、このサイトが認知された結…

新しい仕事が始まりました

11月1日付けで、新しい仕事が始まりました。行政(保健所医師)・研究職を経て、久々に臨床医に戻ることにしました。しばらく指導医について頂き、勘が戻り次第、入院患者さんを受け持ったり、往診に回ったりすることになると思います。