介護保険で介護負担はどう変わったか?

 今日は学生さんと飲み会があってへろへろのため更新休もうと思ったけど、がんばってちょっと更新します。学部の学生さんとケアマネさんにインタビューしてきました。介護保険導入で介護者の負担に変化があったか、というお題です。
 今日インタビューしたケアマネさんは私が介護負担の項で述べたことについては、同意してくれました。私が気が付かなかったことでケアマネさんが指摘してくれて、なるほどと思ったことがありました。その一つは、介護保険導入で「サービス導入して楽になった」とおっしゃっている方はいるが、その多くは比較的裕福な層だということです。介護保険導入前の措置制度では、費用負担の割合が住民税額で違っていました。措置制度の下で負担額が多かった所得階層の方は、介護保険では一律一割負担になり、加えてサービス提供業者も増えて選択肢が増え、サービスを活用されている方が増えたということです。その一方で、措置制度の下では負担額がなかった所得の低い方々は一割負担が不可能なのか、嫌ってか、サービスが利用できず、負担感が変わっていない、または重くなった方がいるそうです。
 もう一点指摘頂いたことは「介護保険の在宅サービスオンリーで要介護度の高い方の生活を支えることは事実上不可能であり、在宅ケアの継続の条件は家族の介護負担がある、という点は変わっていない」ということです。
 今後、他の方のご意見も伺って、文献検索もして、検討していきたいテーマです。