医師とのつきあい方 その5

 当ブログで以前に述べたように、日本では疥癬の治療薬の多くが保険適応外である。そのため、薬に関する情報も不足している。makikuniもはじめて疥癬に取り組んだ際に情報が少なくて難儀した。受診する側の立場としては疥癬の疑いがあったら、なるべく早く効き目の強い薬を出して欲しいことだろうが、疥癬の薬は保険適応外で毒性もある。虫体を検出して確定診断をつけてから、インフォームドコンセントなどの手順を踏んで使うべきものだ。安易に使用すべき薬ではなく、処方する医師は慎重になって当然なのだ。「あの先生γ-BHC出してくれないから他をあたろうかしら」などと安易にドクターショッピングに走らないようにしよう。
 次回以降は診察に際して提供すると医師の診断の手助けになる情報とは何か、をまとめて解説する。