老性自覚

 ウチの大学では基礎上級というカリキュラムがあります。医学部の系統講義が終わり病院実習に出る前の7週間、基礎医学(解剖学とか生化学とか)社会医学系の講座に少人数の学生さんが教員に張り付いて、研究の手ほどきを受けます。実験をしたり顕微鏡をのぞいたりしますが、わが公衆衛生学講座では、研究テーマを決めて健康関連のアンケート調査やインタビュー調査をすることが多いです。学生さんがやりたいテーマを、仲間や指導教員と相談して決めますが、「自由でいい」ということは学生さんにとってはそれはそれで大変なものです。
 私は今年は2人の学生さんを担当していますが、彼らのテーマは「老いの自覚」(老性自覚という用語があるらしいです)。久々にバリバリの社会老年学、老年心理学系の論文を読んでます。まだはっきりしたResearch Questionはまとまってませんが、なかなかおもしろそうです。